作品・研究一覧
作品
1
そして井戸にい(た/る)
阿部 かのこ
プロジェクト音響 亀川研究室
オープンリールテープレコーダーを用いたインスタレーション作品。客席はない。スポットライトも、それを浴びる人影もない。かつて歌われた声だけがそこにある。そこは舞台ではなくなった。そこは井戸。舞台はそして井戸に至った。
インスタレーション
階段
終日常設
2
Inhale:Voice Pulsation
藤井 嗣音
プロジェクト創作 後藤研究室
本作品は主にゲームエンジンのUnity(2020.3.28f1)を用いて制作した映像作品である。 呼吸音からボーカルフライへ移行する音と、口や顔を象徴的に描くビジュアルを組み合わせ、多声的思考や内省が深まる様子を表現している。
インスタレーション
1F ロッカールーム
終日常設
3
南国旅行記
ジェームズアレグザンダー帆起
プロジェクト創作 後藤研究室
《南国旅行記》は、声のみで夢や無意識の世界を描く約17分の作品。8つのシーンで構成され、楽音的な箇所にとどまらず、海や嵐などをすべて声で表現。作者の夢を起点に観る者を自身の夢へと誘い、聴覚を通じて幻想的な没入体験を創出します。
上演:整理券制
1F 音楽演習室1
詳細な時間はタイムテーブルを確認してください。
4
Rain
有田 千夏
プロジェクト音響 亀川研究室
上層9個・中層8個・下層8個と、低音再生用のスピーカー2個の、計27個のスピーカーを使用した、25.2マルチチャンネル音響作品。「雨」を題材に、雨粒が跳ねる様子や聴き手を包み込む感覚を、ピアノを通じて表現することを目指した。
スピーカー再生
1F 音響制作スタジオ(SP)
終日常設
5
山
田村 日向子
プロジェクト音響 亀川研究室
想像力を引き出す空間演出をテーマに制作した、スピーカー再生作品。会場内にはただ音が鳴っている。 その中を歩き、散策したり、好きな場所を見つけて座ったり、自由に時間を過ごす。 あなたの耳で捉えて、あなたが想像した全てがそこに息づいている。 作曲:小沼竜之
スピーカー再生
1F 第7ホール
2/14(金) 終日上演あり
2/15(土) 10時半〜13時
詳細な時間はタイムテーブルを確認してください。
6
Residues and Traces of Eroded Waves
北井 里樹
プロジェクト創作 田村研究室
デジタル音響のエラーとその断片、偶発性から生じる構造の探求であり、不確実なデジタルノイズを核にその『境界』を探る実験。デジタルに潜在する、見えざる層を可視化します。
上演:整理券制
1F 第7ホール
2/15(土) 17時 開演
2/16(日) 11時、14時 開演
7
空に描いて
福澤 龍一
プロジェクト創作 後藤研究室
本作品≪空に描いて≫は、フルートのためのライブ・エレクト ロニクス作品である。フルートのブレストーン奏法に着目し、エレクトロニクスによる奏法の拡張、通常奏法との対比をテーマに制作した。 演奏に使用したシステムおよび音響エフェクトは全てMax8を用いて制作している。
ヘッドフォン再生
2F 音楽演習室3
2/14(金) 11時〜17時 常設
8
Feel the Rain
西岡 龍了
プロジェクト音響 亀川研究室
雨を題材とした3Dゲーム形式の制作物。立体音響技術を使用して、現実により近い雨音の表現を試みた。雨粒と3D空間上のオブジェクトとの衝突をリアルタイムで検出して音を再生する。プレイヤーは雨の中を歩き回ったり、傘をさしたりすることができる。
ヘッドフォン再生
2F 音楽演習室4
終日常設
9
「ピアノアルバム 一人との記憶を音楽で綴じる方法一」
遠入 夏希
プロジェクトアートプロデュース 毛利研究室
自分の演奏を記録した音源と、それを受け取ってくれた人がくれた言葉を一緒に綴じたアルバムの展示。また、16日の上演ではアルバム制作に至る背景やこのプロジェクトに対する想いを、本人による生演奏と共に共有する。
ヘッドフォン再生・上演
2F 音楽演習室2
3F スタジオA
終日常設
2/16(日) 16時 開演
10
暁と夕の詩
鹿田 愛
プロジェクト創作 田村研究室
立原道造の詩をテーマにした、ソプラノ、ピアノ、フルート、チェロのためのアンサンブル作品。声の多様な表現と、その器楽との関わりによって、詩の世界が描かれていく。
上演
3F スタジオA
2/15(土) 14:15 開演
11
ResonoRemake
-Sogakudo-
松村 道知
プロジェクト音響 亀川研究室
一人称視点の映像と、27.2chのスピーカーによる体験型立体音響作品。鑑賞者はコントローラーを操作し、仮想空間内に再現された藝大奏楽堂で奏でられるオーケストラの演奏を自由な位置から聴取する。普段体験することのない、新しい音楽鑑賞の形を提起する作品。
スピーカー再生+コントローラー操作
3F スタジオB
終日常設
音楽環境創造科
論文
A
まちなかと表現が遭遇するとき
ー〈千住・人情芸術祭 1DAYパフォーマンス表現街〉への考察ー
稲垣 佳葉
プロジェクトアートプロデュース 熊倉研究室
表現がまちへとひろがったとき、どのような景色が見えるのだろうか。エスノグラフィーを手法とし、筆者が企画運営に携わってきたアートプロジェクトを、非専門的芸術家によるものを中心とした表現とまちなかの関わり様を軸に記述・分析することを試みた。
2/14(金)15:30〜16:00 第2講義室
2/15(土)16:00〜16:45 第1講義室 ゲスト:石橋鼓太郎
2/16(日)10:30〜11:00 第1講義室
B
アナロジー的結びつきによる「居心地よさ」の創造について
~だじゃれ音楽研究会の観察から~
遠藤 青天
プロジェクトアートプロデュース 熊倉研究室
アートプロジェクト「野村誠 千住だじゃれ音楽祭」の参与観察を行う筆者は、その活動の中で、ある種の「居心地よさ」を覚えた。これは「だじゃれ音楽」、そしてその中心的存在である市民チーム「だじゃれ音楽研究会」の場としての意義を考察するエスノグラフィ。
2/14(金)11:15〜11:45 第1講義室
2/15(土)17:15〜18:00 第1講義室 ゲスト:石橋鼓太郎
2/16(日)17:30〜18:00 第2講義室
C
日台音楽文化の越境と相互交流
ーインディーズシーンを中心にー
遠藤 玄大
プロジェクトアートプロデュース 毛利研究室
日本と台湾のインディーズシーンは近年、交流を深めている。台北にあるライブハウスのオーナーであり日台の橋渡し的な役割を担うプロモーターでもある寺尾ブッタ氏にインタビューを実施し、リアルな場を中心とした越境とつながりの交流史を考察する。
2/14(金)16:00〜17:00 第1講義室 ゲスト:寺尾ブッタ
2/15(土)18:30〜19:00 第1講義室
2/16(日)12:00〜12:30 第2講義室
D
“デッドパン”とは何か?
「主体性」「客体性」そして「真顔性」とその表現の可能性
紀伊 凜太郎
プロジェクトアートプロデュース 毛利研究室
本研究は、コメディ、アート写真、黒人の無表情など多様なジャンルにおける“デッドパン”表現を「主体性」と「客体性」の視点で分析し、ジャンル横断的な共通点を明らかにするとともに、「真顔性」とい う新たな視点を導入し、その包括的な再定義を試みるものである。
2/14(金)18:00〜18:30 第2講義室
2/15(土)15:00〜15:30 第1講義室
2/16(日)12:30〜13:00 第1講義室
E
短編映画『朝を待つ』解説
地代所 実
プロジェクトアートプロデュース 毛利研究室
映像によるストーリーテリングの実践を試みた短編映画を再生します。また、ショットごとに、ショットを構成する構図、照明、色などの要素の意図とどのように撮ったか解説を行います。
2/15(土)12:00〜12:30 第1講義室
F
現代における声質表現語の抽出および年代間の差異についての考察
小曽根 未来
プロジェクト音響 丸井研究室
音声の印象を表す語は、同時代の主要メディアの影響を受けると考えられる。本研究では声質表現語を収集し、90年代の研究と比較した。また、音声表現の変化とその要因について検討するために、アニメ作品のリメイク前後の音声に関する印象評価実験を行った。
2/14(金)11:00〜11:30 第1講義室
2/15(土)14:30〜15:00 第2講義室
2/16(日)13:00〜13:30 第2講義室
G
発話中の抑揚の大きさの変化が音声の印象と話者の性格印象に与える影響
栗田 尭穂
プロジェクト音響 丸井研究室
抑揚の大きさが音声の印象と話者の性格印象に与える影響を検討する。初対面の挨拶を想定した自動読み上げ音声を原音声とし、その抑揚の変化幅を段階的に変化させた音声刺激を作成した。それらを用いて、音声の印象と性格印象を評価する聴取実験を行った
2/14(金)17:00〜17:30 第2講義室
2/15(土)13:00〜13:30 第1講義室
2/16(日)10:00〜10:30 第2講義室
H
グランドピアノ演奏音の受聴位置による聞こえ方の違い
佐藤 匡介
プロジェクト音響 丸井研究室
グランドピアノは指向性の顕著な楽器であり、演奏者が鍵盤側で聞く音と聴衆が正面側で聞く音とは印象が異なる。本研究では、鍵盤側と正面側の受聴音の違いを調べるため、聴取実験を行った。音響分析も行い、聴取実験の結果との関係も検証した。
2/14(金)10:00〜10:30 第1講義室
2/15(土)15:30〜16:00 第2講義室
2/16(日)11:30〜12:00 第1講義室
I
MIDIデータを用いたピアノ演奏におけるスラー表現の演奏表情付け
中村 環希
プロジェクト音響 丸井研究室
打ち込みの音楽をあたかも人間が演奏しているように聞こえさせるためには数々の工夫が必要である。本研究ではスラーという音楽表現に着目し、スラーの有無によるピアノ演奏の違いを確かめ、スラー表現の演奏表情付けの最適な程度を明らかにすることを試みた。
2/14(金)10:30〜11:00 第2講義室
2/15(土)14:00〜14:30 第1講義室
2/16(日)16:00〜16:30 第2講義室
J
サクソフォン奏者における「音の開き」にまつわる音色表現の意味内容に関する実験的検討
森崎 莉花
プロジェクト音響 丸井研究室
サクソフォン奏者がしばしば用いる「音が開く」という表現は、どのような意味か?本研究では、ジャズとクラシックの演奏ジャンルによる違いや母音との類似性を考慮して、複数の奏者の音響分析とインタビューやアンケートによる意識調査を行った。
2/14(金)17:30〜18:00 第1講義室
2/15(土)16:45〜17:15 第2講義室
2/16(日)11:00〜11:30 第2講義室
K
レンズの焦点距離が前景音と背景音の音量比に与える影響
板垣 颯之介
プロジェクト音響 亀川研究室
映像における焦点距離の違いは、音の聴取印象に関係していると考えられる。本研究では、焦点距離が前景音と背景音の音量比に与える影響を調査することによって、視覚的要素と音響知覚の関係性について検討する。
2/14(金)18:30〜19:00 第1講義室
2/15(土)13:30〜14:00 第2講義室
2/16(日)14:30〜15:00 第2講義室
大学院 音楽音響創造
論文
ⅰ
3Dオーディオにおけるバイノーラル再生とマルチチャンネルスピーカー再生での聴取印象の差について
池田 翔
亀川研究室
立体音響再生は、バイノーラル再生とスピーカー再生に分けられる。しかし、これらの違いは明確になっていない。本論文では、Napping®を用いて評価語抽出を行い、抽出された評価語を用いて印象評価実験を行なった。結果、迫力属性という新たな属性が示唆されたため、音響特徴量を関連付けて考察を行った。
2/14(金)12:15〜13:00 第2講義室
2/15(土)11:15〜12:00 第2講義室
2/16(日)13:30〜14:30 第1講義室 ゲスト:濱崎公男
ⅱ
小さな音を用いるサウンド・アート
ーその意義と展示環境の選択における意識ー
藤垣 美南
亀川研究室
多岐にわたるサウンド・アートの中には小さな音を用いる作品がある。サウンド・アート作品において小さな音を用いる意義をサウンド・アーティストらによる実践と思想から考察するとともに、その意義を十分に示し得る展示環境の構築に必要な意識を提示した。
2/14(金)11:45〜12:30 第1講義室
2/15(土)18:00〜18:45 第2講義室
2/16(日)16:30〜17:30 第1講義室 ゲスト:足立美緒
ⅲ
上下スピーカーのチャンネル間時間差が垂直方向における音像の拡がりに与える影響について
菅原 英樹
亀川研究室
上下スピーカーのチャンネル時間差と垂直方向の音像の拡がり(VIS)の関係性について、音源の音響的特性との関連も含め調査した。その結果、音源の継続時間がVISの大きさに関連する事、先行するスピーカが上層か中層かによりVISの高さ位置が変化する事がわかった。
2/14(金)14:45〜15:30 第1講義室
2/15(土)12:30〜13:15 第2講義室
2/16(日)15:00〜16:00 第1講義室 ゲスト:濱崎公男
ⅳ
西洋クラシック音楽における聴取方法の枠組みに Covid-19のパンデミックによって顕在化した生配信が及ぼした影響
徳永 芽久
亀川研究室
パンデミック以前、西洋クラシック音楽の聴取体験は生演奏と録音という2つの枠組みで成り立っていた。しかし、パンデミック後、生演奏の機会が減少し、代わりに生配信などのバーチャルコンサートが普及した。生配信は観客と演奏者の新たな交流の場を提供し、従来の生演奏と録音の枠を超えた新しい美的体験を生み出す可能性を示唆している。
2/14(金)13:00〜14:00 第1講義室 ゲスト:西巻正史
2/15(土)10:00〜10:45 第2講義室
ⅴ
音の「あたたかさ」に基づくスペクトル適応型イコライザーの開発
MCCOWAN Stuart
丸井研究室
音の特徴に適応して、音から感じる「あたたかさ」を操作するイコライザープラグインを開発した。このプラグインは3つの実験でテストされ、優れたユーザー体験を確認した。最終的にトロッコに乗るゲームに実装して、クリエイティブな文脈での使用例を示した。
2/14(金)14:00〜14:45 第2講義室
2/15(土)10:30〜11:15 第1講義室
タイムスケジュール


